――いつまでこんな無意味なことを続けるつもりなのだろう。
これは他の誰のためでもない。
杜撰で、醜悪で、愚鈍な
どうしようもない世界のための鎮魂曲。
それは、神々が同朋を犠牲に戦いを終わらせたあの日からわずかに未来の話。
翠霊・エルクローザは、友人を失った悲しみに日々暮れていた。
どうして、どうして。
なぜあの子の不幸を終わらせてあげられないのだろう。
嘆く神の声は誰にも届かない。
それは、世界に対しても同じことだった。
悲しみは繰り返す。
どこかの誰かの愚かな行動により――
彼女はまた、現実へと引き戻されたのだった。